ほうとうとうどんの違い｜なんでもない日記

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ほうとうとうどんの違い

山梨県で食の名物と言えば、郷土料理の「ほうとう」です。

ほうとうとは、小麦を練ってのし棒でのし、ざっくりと切った平べったい麺を、かぼちゃなど野菜と一緒に味噌で煮込んだ料理で、甲斐国の時代からこの地の名物として有名です。

地域によっては麺の代わりにすいとんのような小さな塊にしたり小麦以外の穀物を使う場合もあります。

いずれにせよ、ほうとうは山梨の郷土料理として一般家庭にも浸透し、僕の家でも子供の頃からときおりほうとうが晩御飯などに出されました（給食で出されるということはあまりなかったような気がします）。

また、観光などで山梨に訪れた旅行客からすると、ほうとう屋が思ったよりも少ないと感じることもあるかもしれません。

それは山梨県民にとって「ほうとう」は日常食として家でつくるもので、外食で食べるものではない、ということも影響しているのでしょう（我が家のほうとうが一番美味しいと思っている県民の方も多いかもしれません）。

ほうとうは味噌の汁が熱いまま出されるもので、冷たい冷やしほうとうのような形で食べる料理は「おざら」と言います。

おざらはもともと山梨でも甲斐市の辺りで食べられた郷土料理で、熱々の煮込み料理であるほうとうが夏場に売れ行きが落ちるため、一度冷やしてから少し暖かいつゆにつけて食べるつけ麺のような食べ方をします。

地元のひとは、ほうとうのことをうどんの一種だととらえる感覚はなく、ほうとうはあくまでほうとうという食べ物。それでは、ほうとうとうどんの違いとは一体どういった点があげられるでしょうか。

一番の違いは、麺に「塩」を練りこまないこと。そのため、いったんほうとうの麺を湯がいて塩を抜く過程がなく、生麺のまま味噌で煮込みます。

うどんと言うとコシが求められますが、ほうとうの場合はむしろ味噌の汁に麺が溶け出すような柔らかなとろみが特徴で、麺と汁、そして野菜などの具材とが上手に溶け合っているようです。

ほうとう

うどん

ほうとうの具材と言ったら特にかぼちゃが有名で、このかぼちゃもまた汁と溶け合うことで生じる甘みもほうとうの味の魅力です。

かぼちゃが中心で、ネギやニンジン、きのこ類などが具沢山で入り、ときどき肉が入っていることもありますが、ほうとうに肉を入れるという習慣はもともとなく、郷土料理店の普及によって観光客向けに出すようになりました。

ちなみに、山梨の郷土料理としては、ほうとうだけでなく「吉田のうどん」もありますが、この二つはまったく違う食べ物です。

https://yamanashicharacter.com/hoto-yoshida/

住所	山梨県南都留郡富士河口湖町船津６９３１
電話番号	０５５５−２５−６１８０
営業時間	１１時〜２１時（ラストオーダー２０時半）、年中無休
魅力
料金の目安	黄金ほうとう　１２００円
公式サイト	https://www.funari.jp/shop/kawaguchiko_yamanakako

住所	山梨県甲府市丸の内１−７−２
電話番号	０５５−２３３−８５００
営業時間	１１時〜２２時（日曜、２１時閉店。ラストオーダー、月〜土 : ２１時１０分、日 : ２０時半）、年中無休
魅力
料金の目安	かぼちゃほうとう　１２００円
公式サイト	http://www.kosaku.co.jp/tenpo-kofuekimae.html