アメリカのトランプ大統領がグリーンランドを欲しい理由とは
アメリカのトランプ大統領が、デンマーク自治領で世界最大の島であるグリーンランドを購入するという案を検討していたことがニュースになっていました。
領土をお金で買う? そんなことが可能なのでしょうか。前例は?
実は、アメリカは過去にも他国の領土を購入した歴史があります。
たとえば、1917年にはアメリカがデンマークの統治だったバージン諸島を2500万ドルで購入。
さらに遡って1803年には、フランスの領土だったルイジアナを買収。値段は210万㎢を越える領地で1500万ドルでした。
また、1867年には、アメリカが当時のロシア帝国からアラスカを買収。値段は720万ドル(2016年の価値で1億2000万ドル)。このアラスカ買収は、当時「巨大な冷蔵庫を買った」などと批判を受けるのですが、のちに豊富な資源が見つかったり、対ソ連に対する国防上重要な役割を果たしたことから今では評価されています。
そういう意味では、他国の領土を買いたい、というのは決して前例がないわけではなく、また、この「グリーンランドが欲しい」というのも、トランプ大統領が突然思いついたというわけでもないようです。
1946年にはトルーマン大統領がグリーンランドを1億ドル(今の価値で約13億ドル、日本円で約1400億円)で買おうとしていることから、アメリカにとって重要な島という位置付けは以前からあるのかもしれません。
しかし、それもこれも半世紀以上前の話で、領土を購入する、というのは、まるで植民地時代のような考え方です。
そもそも、なぜそれほどアメリカやトランプ大統領はグリーンランドが欲しいのでしょうか。


理由としては、豊富な資源はもちろんのこと、アメリカにとっては軍事面でのメリットが大きいようです。
もともとグリーンランド北部には米軍基地があり、地球温暖化で北極圏の海氷が解ければ、新しい航路がひらけ、その航路は西ヨーロッパと東アジアを結ぶ航路になります。ポンペオ米国務長官も、この地域を「世界の力と競争がぶつかり合う舞台」と呼び、以前からアメリカは重要視しています。
グリーンランドの値段は、トルーマンが購入を目論んだ当時1億ドルでしたが、今ではいくらになるのでしょうか。
ワシントンポストは、その値段的価値を、2億ドルから1兆7000億ドルのあいだくらいだと分析しています。
軍事面、資源、また温暖化などの影響から将来を見越してあらかじめ購入する、ということが一見すると合理的に見えるのは、企業買収に慣れてしまっているからでしょう。
そして、トランプ大統領が起業家出身であることから、この領土買収という方法に抵抗が少なく、まさかそれほど批判を浴びるとは想定していなかったのかもしれません。
しかし、グリーンランドの人口は5万人以上です。島にはすでに多くの人々が住んでいます。彼らごと1兆ドルで売りに出すのでしょうか。
もしそうなれば、それは国家的な人身売買に等しく、ちょっと現代の常識からすると信じがたいことのように思います。
ただ、先ほども触れたように、企業買収なら、従業員の抵抗はあれど普通は従業員ごと買収されます。トランプ大統領は、これから伸びそうな企業を買収するような感覚で、グリーンランドが欲しいと思ったのかもしれません。
あるいは、トランプ大統領自身「大きな不動産取引だ」と発言しているので、企業買収や不動産投資のような感覚で、これはよいアイディアだ、と思ったのでしょう。
もちろん、デンマークは拒否。
まず、グリーンランドは「売りもの」ではありません。
グリーランド自治政府の外相は、ツイッターで次のようにコメントしています。
「グリーンランドは鉱物や澄み切った水や氷、魚にシーフード、再生可能エネルギーなど価値ある資源に富んでいる。また、冒険ツーリズムの新たなフロンティアでもある。われわれはビジネスには前向きだが、売却するつもりはない」
デンマークの元首相も「季節外れのエイプリルフールだ」と批判。
閣外協力している右派デンマーク国民党の広報担当者も、「もし本当にこんなことを考えているとしたら、彼(トランプ)がおかしくなった決定的証拠だ」「デンマークがアメリカに5万人の国民を金で売るという考え自体、完全にばかげている」と発言。
デンマークの外交政策委員長も、「(発言は)ジョークであることを願う。ひどい、グロテスクな考えだ」と辛辣なコメントを出しています。
デンマークの首相も、「グリーンランドは売り物ではありません(セール中ではありません)。幸運なことに、他国や国民を買収するという時代は終わっています」「ばかげた議論です」と批判。
この「ばかげた」という言葉遣いにトランプ大統領は相当腹を立て、会見で延々怒りのコメントを発した上で、デンマーク訪問を中止してしまいました。
北欧では、この一連の流れに、次のような現地の声や報道があるようです。
「私たちは2019年に生きている。このような形で、人を買収したりはしないものだ」、「大統領は子どもっぽい」というデンマーク現地の人々の声は、北欧他国ノルウェーなどでも紹介されている。
一方で、「大統領が感情的になりやすい人だとは分かっていることで、彼の提案をばかげているかのように対応すれば、悪い状況にいく可能性はあっただろう」という専門家の指摘もある。
確かに、欲しい、欲しい、と言って「ばかげてる」と女性首相に言われ、馬鹿にしたな、と粘着質気味に怒るのは子供じみているようにも映ります。
あるいは、北朝鮮の交渉のときでも、トランプ大統領はいったん高い要求を突きつけ、相手が拒絶すると唐突に怒って、その怒りに怯むことで交渉を有利に進める、という手法を取っていたので、一つのビジネス手法なのかもしれません。
参考文献
トランプはなぜ極寒のグリーンランドが欲しいのか|ニューズウィーク日本版
グリーンランドを買いたいトランプ大統領…… だが「売り出し中」ではないし、そうだとしても高額に|BUSINESS INSIDER
北欧流の話し方が誤解を生んだ?デンマーク首相は正直すぎたのか|北欧ジャーナリストあさきあぶみ
「グリーンランド買いたい」「売らない」 トランプ氏、デンマーク訪問を中止|BBC

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