海賊版対策に「スクショNG」でどうなる?

先日、とんでもない見出しの報道をツイッター上で見つけました。
著作権侵害、スクショもNG。
スクショとは、スクリーンショットのこと。スマホなどで自分の今写っている画面を撮影することです。
権利者の許可なくインターネット上にある漫画や写真、論文などあらゆるコンテンツについて、著作権を侵害していると知りながらダウンロードすることを全面的に違法とする方針が13日、文化審議会著作権分科会で了承された。「スクリーンショット」も対象となり、一般のネット利用に影響が大きいことから反対意見が出ていた。
この方針に対しては、多くの専門家や漫画家さんたちも懸念の声をあげています。
個人的にも、こんなことが可能になったら相当危険で相当息苦しい社会になると思います。著作権は自分には関係ないと思っているひとも、みんな「犯罪者」になる危険性があります。
日常生活に大きな影響を及ぼすことになるでしょう。
ただ、まだ細かい全容がわからないので、今後一体どうなるのかはっきりはしません。
一応、ここでは今わかっているかぎりをざっくりと簡単に解説したいと思います(一素人が噛み砕いて書くものなのであくまで参考としてお願いします)。
スクショNGとは
もともとは「海賊版対策」という名目でした。
今もそうなのだと思います。
海賊版とは、「著作権法に違反してコピーされた音楽CDやDVD、放送番組、ゲームソフトなどのこと」。
海賊版と言うと、ちょっと前に騒動となった「漫画村」などの印象が強いかもしれません。
漫画を次から次にネットに勝手にアップし、しかもそこで広告収入によって収益を得る、という明らかな著作権侵害行為が問題となりました。
しかし、なにも著作権侵害は、これほどの大規模なものでなくても日常に溢れています。
厳密に言えば、ツイッターやインスタのアニメアイコンも著作権侵害です。二次創作、コミケも著作権侵害です。
これが面白かった、感動した、と言って書籍の一節をツイッターやインスタグラムに載せるのも著作権侵害です。
テレビ番組の一場面を載せるのも著作権侵害です。
海賊版の定義で言えば、こうしたものも全部「海賊版」と言えるかもしれません。
もちろん、「大きな海賊版」については対策が必要でしょうが、その「大きな海賊版」を捕らえようとして、「小さな海賊版」まで全部一網打尽にしよう、というわけです。
スクショNGは問題ない? 範囲は?
スクショNGは、あくまで「海賊版」のスクショが禁止されているのであって、スクショが全面的に禁止されるわけではないから問題ない、という意見もあります。
確かに、「スクショが全部禁止」になるわけではありません。日本のスマホやパソコンからスクショがなくなるわけでもありません。
混乱のもと
①スクショNG → スクショ自体が禁止になるわけではない。
正確には…
②著作権違反コンテンツのスクショNG → でも、この範囲がそもそも難しい、萎縮の恐れ。
先ほど説明した「大きな海賊版」から「小さな海賊版」に到るまで、あらゆる著作権違反の画像をスクショすることがNGというわけです。
ただし、本人が、そのコンテンツが著作権違反であると知りながら、という注釈はつきます。
でも、知っていたら、私的利用でも禁止です。以下はライブドアニュースによる文化庁への質問と回答です。
この質問だと、「海賊版サイト」のスクショは禁止とあります。でも、「海賊版サイト」の定義もよく分かりません。
もし「サイト」なら、多数の海賊版コンテンツをメインにして集約したそれこそ漫画村のようなものをイメージしますが、たぶん、サイトだけでなく、あらゆる海賊版コンテンツが対象ということなのでしょう。
それなら、YouTubeに挙がっている映像も、公式以外はダウンロードはもちろん、スクショも禁止です。
ブログやツイッター上にある「海賊版」画像もスクショ禁止です。
個人のブログやツイッターの画面であっても、一部に権利者の許可なくアニメの絵やイラスト、写真などを載せている場合は、ダウンロードすると違法となる。ブログ内に載せられた歌の歌詞を端末内でコピーして張り付けるような「コピー&ペースト」も禁止だ。
メモ代わりにパソコンやスマートフォンなどの端末で著作権を侵害した画面を撮影して保存する「スクリーンショット」も、著作権を侵害していれば違法ダウンロードに含まれる。
たとえば、若者のなかには、好きな映画や漫画のワンシーンをインスタグラムのストーリーなどに載せることのあるひともいるのではないでしょうか。
これも厳密には著作権違反で、その「海賊版コンテンツ」を誰かフォロワーさんがスクショしたら、それもアウトです。
もちろん、スクショした側も、「彼が映画制作会社や漫画家さんから許諾を得ずにインスタのストーリーに載せているなんて知らずにスクショしました」と言えば言い逃れできるかもしれません。
でも、その言い逃れをしないかぎり、「潜在的犯罪者」の烙印を押されます。
中学生も高校生も大学生も、たぶんこの方針を決定した人々の息子さん、娘さんも含め、相当の数のひとが、「潜在的犯罪者」になるのではないでしょうか。
ツイッターの名言bot(死後70年が経過し、著作権切れしていないかぎり)のスクショもアウトです。
懸念の要約
このままだとネットが「嫌がらせ天国」になる。気に入らない相手や好きな異性に「お前コレ違法なんだぜ~!逮捕だ逮捕w」ってやつだ。しかし具体的な法文が出てこないと、弁護士さんも正確な解説ができない。ネットニュースが漫画家と識者を呼んで、早々に記事を作るのでどうだろう。私も出ますので。
— 赤松健 (@KenAkamatsu) 2019年2月13日
ダウンロード違法化が取締りの対象になった場合には、日常的なインターネット利用行為が犯罪になってしまい、例えば政府に批判的な人間が摘発されるなど恣意的な捜査権の行使が懸念される。刑事罰のない単なる違法化であっても、他人への攻撃材料として濫用され、市民の自由は損なわれるだろう。
— 山口貴士 aka無駄に感じが悪いヤマベン (@otakulawyer) 2019年2月13日
上は漫画家さん、下は弁護士さんです。
ぽろっと言った「海賊版コンテンツのスクショ含む違法ダウンロード」がわかるような発言に、違法だ、違法だ、と騒ぐひとが出てくる。炎上させるひとが出てくる。
だから、萎縮して、漫画や小説のワンシーンをツイッターにアップするといったことも怖くなってしなくなる。
文化を守るための著作権を厳格化すればするほど、文化が殺される、という矛盾に当たります。
弁護士さんの意見にある、「他人への攻撃材料として濫用」も、今の漫画家さんの懸念と一緒です。
ただ、違法だ、違法だ、と騒ぐひとも厳密に言って違法なことをしていないか、と言うと疑問で、結局互いに監視し合って「お前もしてるじゃないか」と言い合うことにもなりかねません。
ちなみに、赤松さんは、創作活動の参考としてネット上で見かけたイラストをダウンロードして保存しているそうです。
そして、この保存しているイラストには、合法的かどうかわからない二次創作のイラストも含まれています。
これも、(「知らなかった」という言い逃れは可能でしょうが)アウトになるでしょう。
スクショ違法化はさすがに時代錯誤感が甚だしい。一般的な市民が日常生活を送るうえで到底守れそうもないことを違法行為に該当させるのは愚の骨頂だと思う。スマホを持っている国民をみな潜在的な犯罪者にしてしまう。
— 伊藤弘了 (@hitoh21) 2019年2月13日
「知りながら」っていくらでもでっち上げられるからな。ネットユーザーは全員潜在的な犯罪者という事にしたいんだろう。 https://t.co/fnwLqodg6Q
— Elvis-Trauss (@Elvis_Trauss) 2019年2月13日
今後さらに細かい法文が決まってくるのでしょうが、黙っていると「賛成した」と思われ、どんどん進んでいくので、興味を持ったり、おかしいだろ、という声はあげつづけたほうがいいと思います。
以上、ざっくりとですが、著作権侵害の「スクショNG」の範囲や影響に関する解説でした。


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